ドイツのクリスマスに欠かせないお菓子、と言えばシュトレン(Stollen)です。
日本だとシュトーレンだったよなあと思ったら、本来ドイツ語ではシュトレンと、伸ばさないで言うそうです。
昔、お菓子学校に行ってた際に学校で1度作ったのですが、それからシュトレンのとりこです。大好き。
本来の作り方を知っていると、そのハイカロリーっぷりに圧倒されますが、とにかくおいしい。
是非、本場の味を知って頂きたい!
簡単な作りかたの流れと、シュトレンの種類、さらにおすすめのシュトレンをご紹介します~!
目次
シュトレン(Stollen)とは
シュトレン(Stollen)とは、ドイツで伝統的にクリスマスに食べられる菓子パンのことです。
Stollen(シュトレン)はドイツ語で「坑道、地下道」という意味で、見た目がトンネルに似ているからと、この名前が付けられたそうです。
ドイツでは、このシュトレンを、クリスマスを待つ4週間のアドヴェント(待降節)の間、少しずつスライスして食べる習慣があります。
作り方 ~ハイカロリーなのには理由があった~
実は、シュトレンはお菓子ではなくて、イーストを使って発酵させてつくるパンなんですよ~。
だいたいの作り方を紹介します。
シュトレン作り方
1、シュトレンをつくる数日前からドライフルーツをラム酒に漬ける。
2、生地をこねて発酵させる。
3、1のフルーツやナッツ等を生地に混ぜる。
4、さらに発酵させる。
5、成形して、オーブンで焼く。
6、焼き上がりの熱いうちに、溶かしバターを染み込ませ、周りに砂糖をまぶす。
7、ラップ等で密閉して寝かせる。
生地自体にはバターも砂糖も少なく、そんなにハイカロリー要素はないのですが、この、最後の6の工程がハイカロリー要素をググッと押し上げています。
それはもう、びちゃびちゃとバターを染み込ませて、これでもかという位に砂糖をまぶします。
でも、この6の工程は必須。
何故かというと、砂糖とバター(油脂分)で長期の保存ができるようになるからです。
そして、これがおいしさの要素でもあって、日がたつにつれてまわりの砂糖やフルーツのお味がなじんできてもう最高!の状態に仕上がります。
これがシュトレンのおいしさの秘密です~。
シュトレンの種類
普通のノーマルなシュトレンはバターシュトレン(Butterstollen)です。
それ以外にもおいしいものがあるので3つほどご紹介します!
ドレスデンのシュトレン(Dresdener Christstollen)
ドレスデン風シュトレン(Dresdner Christstollen)は、一定の製造基準を満たしたドレスデンおよびその近郊の製造者がその名称を使用できるもの。
配合が決まっており、添加物の使用は認められていません。
正式なドレスドナー・クリストシュトレンのパッケージには「Dresdner Christstollen」の印章が付けられています↓
このシュトレンですが、ちょっとソフトでしっとりしていてほんとうにおいしい。
マジパン入りシュトレン(Marzipanstollen)
普通のシュトレンの真ん中にマジパンが入ったもの。
断面の中央あたりに丸く見えるのがマジパンです↓
マジパンは、日本ではあまり食べる機会がないですが、フランス・ドイツ・オーストリアあたりでは良く使われている、アーモンドと砂糖を挽いて練り合わせたもの。
日本人ではあまり好きじゃない方が多いと思いますが、個人的には大好きです。
そのまま食べるにはちょっと甘すぎですが、シュトレンの中に入っているとしっとり感が増して最高です。
裏面を見てみると、100gで428kcalというハイカロリーさ!
ちなみに、この薄切り2枚で100g弱ですよ~
モーンシュトレン(Mohnstollen)
モーン(Mohn)とは、ケシの実のこと(↑これはレーズンもはいってる)。
これも、日本ではあまり見かけないですが、ドイツでは焼き菓子やパンにモーンを使うことが多いです。
モーン入りのシュトレンももちろんハイカロリーで、100gで424.4kcalとの記載が!
モーンが大量に入っているのですが、このモーンのプチプチした食感がクセになります。
日本では見かけたことないので、見つけた方はぜひお試しくださーい!
おすすめのシュトレン
一度食べてみて欲しいのは、やっぱりドレスデンのシュトレンです!
シュトレンは、安いものがスーパーにもたくさん売っていて、大好きなので良く買って食べています。
ですが、初めてドレスデンのシュトレンを食べた時に、「ウマーー!!」となりました。
保護協会に保護されているだけあって、本当においしい。
ちょっとお高めですが、シュトレン好きの方は一度食べておいた方が良い、伝統の逸品です!
おいしいシュトレンの食べ方(切り方注意!)
ドイツでは本来、クリスマスを待つ4週間のアドヴェント(待降節)の間、シュトレンを少しずつスライスして食べる習慣があります。
バターも入って重めなので、薄くスライスするのが良いです。
ただ、シュトレンの大きいものを購入したら、端から切り落とさないように注意。
染み込ませたバターと砂糖で保湿されているのですが、端の断面から水分が逃げやすくなってしまいます。
ど真ん中から切って、切り終わったら断面くっつけてラップやジップロックなんかでくるんで密閉すると水分が逃げません。
最後には端っこもなじんでしっとりしていい感じに。
そして、目の前にあるとついつい手が伸びてしまうのですが、私は自分に「日にちを置くとおいしくなるから!頑張って自分!」と言い聞かせて我慢しています。
でも食べちゃいますが…。
シュトレンまとめ
シュトレンが大好きなので、たくさん食べたい…。
ハイカロリーさは承知の上で、日本よりは安く手に入るので今のうち…ともりもり食べています。
クリスマスマーケットでは、いろんな種類が棚にみっちり並んでいたりして幸せ…!↓
ドイツでもクリスマス時期にしかなく、この時期にドイツに来られた方は、このクリスマスの伝統菓子であるシュトレンをぜひお試しくださーい(^v^)