ヴェルサイユ宮殿はパリの中心地から電車で1時間程度。
せっかく行くからには、充実した滞在にしたい!と思いますよね~。
ですが、特に子連れや短時間での見学だと、移動範囲も狭まるし、行ける場所も限られてくるので、必ず見たい場所をピックアップしていくべしと思います。
以下、なるべく楽に、短時間でヴェルサイユ宮殿を回るコツと、ヴェルサイユ宮殿をより楽しむ方法をお伝えしたいと思います~(^v^)
目次
ヴェルサイユ宮殿(Château de Versailles)とは
ヴェルサイユ宮殿(Château de Versailles)は、もちろん誰もが知っている超有名なフランスのお城です。
もともとはルイ13世が狩猟用に作った邸宅でしたが、17世紀半ばにルイ14世が増築して完成させた宮殿です。
宮殿自体の豪華絢爛さもありますが、フランスの歴史を大きく変えたフランス革命の舞台でもあり、マリー・アントワネットという興味深い女王を作り出した場所でもあり、とても人気があります。
世界遺産に登録されています。
ヴェルサイユ宮殿の効率的な見学ルートについて
時間のない中、ヴェルサイユ宮殿に行って、効率よく見学したい方向けの見学ルートの紹介です。
とりあえず、メインを見ておきたい!と言う方、子連れで長距離の移動が難しい!と言う方は参考にして下さい~!
ヴェルサイユ宮殿には、メインの観光場所が4つあります。
1、ヴェルサイユ宮殿内部
2、庭園
3、グラントリアノン(ナポレオンも使っていた離宮)
4、プティトリアノン(マリーアントワネットお気に入りの離宮)
ヴェルサイユ宮殿全体はもうとにかくだだっ広いので、これを全部回ろうと思うと、ほんっとーにまる1日かかります。
なので、入り口から遠くにあるグラントリアノンとプティトリアノンはスパッと諦めます。
宮殿内部と庭園だけに絞って行くと、短時間(半日以下)で効率的に回ることができますよ。
個人的な意見ですが、短時間で無理して全部回るのはお勧めできません。
しっかり1日観光のためにとるか、厳選して短時間で回るかしないと、ただ行程をこなして疲れるだけのもったいない時間になってしまう恐れが…(体力に自信のある方は別ですが…)。
とにかく、事前に予想している以上に絶対に広い場所なので、厳選して味わいつくしましょう!
見学ルートの概要
全体で2時間~3時間のコースです(入場までの待ち時間は除く)。
1、ベルサイユ宮殿内部(~1時間30分程度)
2、庭園(~30分程度)
見学ルートの詳細
1、ヴェルサイユ宮殿内部
まずは、ヴェルサイユ宮殿に入場すると、「王室の礼拝堂」↓から、内部を順に見学できます。
天井もかなりのみどころ↓
コースを順に行くと、一番の見どころ「鏡の間」↓にも行けます。
入場まで90分くらい待たされてかなり混雑している日だったと思いますが、鏡の間の混雑はこんな感じ↓
人は多いものの、ギュウギュウにはなっていなくて、わりとゆっくり見学できました。
その他の人が少ない場所では、大きい絵画を一人占めできるほど↓
宮殿内も本当に広いので、混雑していても、思ったよりゆったり見学できました。
この、だだっ広い宮殿内の見学で、だいたい1時間から1時間30分程度はかかります。
(オーディオガイド聞きながら見学すると、結構時間がかかります。)
2、庭園
宮殿を出て、庭園(JARDINS)の方へ向かいます。
こんなお庭に出ます↓
ぐんぐん進むと、庭園を見渡せる場所↓に出るので、そこから庭園全体をゆっくり見渡します。
とにかくひろーい…↓
このお庭の見学がだいたい30分くらい。
夏季は日陰も少なく、とにかく広いので庭園内の散策はちょっと厳しいかな~と感じました…。
ほんっとーに効率よくササッと回れば、以上のコースで2時間程度でまわれると思います。
ただ、混んでいたり、中で迷ったり、トイレに行ったり、小腹が空いたり、子供がぐずったりするので、+1時間程度みて、最短で3時間ほどと考えた方が良いと思います。
さらに、時間指定チケットでない場合は、入場までに時間もかかるので、その時間も考えに入れましょう。
*入場までの混雑状況やチケットの詳細についてはこちらの記事をご覧ください↓
時間のある方は、ぜひプティトリアノン、グラントリアノンへ
プティトリアノン、グラントリアノンなどの離宮は、ヴェルサイユ宮殿敷地内にありますが、宮殿からはかなり遠い場所にあります。
なので、今回の超短時間見学コースからは外していますが、時間のある方は、ぜひプティトリアノン、グラントリアノンも見学してみてくださいね!
いちおうご紹介だけ…↓
プティトリアノン(le Petit Trianon)
ヴェルサイユ宮殿の庭園にある離宮のひとつ。
もともとは、ルイ15世の公妾ポンパドゥール夫人のために建てられたものでしたが、後にルイ16世により王妃マリー・アントワネットに与えられた離宮。
マリーアントワネットは、主にヴェルサイユ宮殿内で生活していましたが、宮殿生活に嫌気がさし、このプティトリアノンで過ごす時間が多くなっていったそうです。
なので、ロココ様式最高峰と言われる内装と共に、マリーアントワネットの私生活を垣間見られるのがプティトリアノンの魅力です。
*庭園内からプチトラン(ミニバス)が出ているので、それに乗って行きます(徒歩だと遠い)。
グラントリアノン(Le Grand Trianon)
ヴェルサイユ宮殿の庭園にある離宮のひとつ。
ルイ14世が建てた宮殿で、彼とその公妾であったフランソワーズ・アテナイスの隠れ家として用いられていました。
時にはゲストを招いたりして、宮廷の堅苦しいマナーから解放された軽食を提供したり、プライベートな空間として利用されていました。
その後ナポレオンが私邸として使っていたことでも有名で、中の調度品は、ナポレオンが住んでいた時のものだそうです。
*庭園内からプチトラン(ミニバス)が出ているので、それに乗って行きます(徒歩だとかなり遠い)。
ヴェルサイユ宮殿に行く前にやっておくと楽しいこと!
個人的に、ヴェルサイユ宮殿に行く前にやっておいて良かったことは、「ベルサイユのばら」を全巻読んでおいたことです…!
最初にヴェルサイユ宮殿に行った時は姉と一緒だったのですが、ベルばら好きの姉が、フランスに居た私のために、何と!ベルばら全巻持ってきてくれたのです…(その頃は電子書籍なんてなかった)。
そして、夜など観光の合間に全巻読破してからヴェルサイユ宮殿に行ったのです!(まだ20歳の時だったので、かなり体力があった。)
史実とは違いますが、「ここでオスカルが!」とか「ここでマリーアントワネットが!」と萌え要素満載で見学することができるので、普通と違った視点が持ててかなり楽しいですよ~!
読んだことない方は、ヴェルサイユ宮殿見学前に是非ベルばらを!
小学生にはオーディオガイドがおすすめ
日本語のオーディオガイドがあるので、小学生くらいなら渡しておくと比較的楽しんで見学できると思います。
こういうのにハマる子はハマるらしく、小3だった上の子は、かなり興味深く聞いて見学していました。
操作は簡単で、電話みたいに使うタイプのもので、番号を入力して、耳に直接あてて聞きます。
注意したいのが、このオーディオガイドの利用は7歳からとなっています。
我が家が行った時、下の子は6歳で利用できないのにどうしても聞きたくて、時々私のを奪って聞いたりしていて、私自身はゆっくり見学できませんでした…。
ちなみに、ヴェルサイユ宮殿のすべてのチケットには、このオーディオガイドの利用料が含まれているので、追加料金は必要ありません(パリミュージアムパスも)。
オーディオガイド貸出のカウンターで「Japanese」と言うと、日本語対応のものを出してくれますよ。
ヴェルサイユ宮殿までの行き方
パリ中心部から約1時間程度かかります。
さらに広いので、観光には1日使った方が現場でゆっくりできます。
行き方:
詳しいサイトがたくさんあるので割愛。
我が家は、パリの「モンパルナス駅(Gare Montparnasse)」から、SNCF(フランス国鉄)を使って、「ヴェルサイユ・シャンティエ駅(Versailles Chantiers)」まで行き、そこから徒歩でヴェルサイユ宮殿へ行きました。
我が家からの注意点は、以下の通りです↓
・モンパルナス駅は、地下鉄のモンパルナス駅(Montparnasse – Bienvenüe)とSNCFのモンパルナス駅(Gare Montparnasse)がつながっているので、地下鉄でモンパルナス駅まで来てから、SNCFに乗り換えてヴェルサイユ・シャンティエ駅(Versailles Chantiers)まで行く。
・ヴェルサイユ・シャンティエ駅(Versailles Chantiers)からヴェルサイユ宮殿まで、結構歩く(20分前後)。
地図:
ヴェルサイユ宮殿まとめ
つめつめのパリ旅行でなければ、是非ヴェルサイユ宮殿まで足を延ばしてみることをお勧めします!
時間がない方でも、半日以下の短時間で効率良くまわれるコースがあるので、是非、参考にしてみてください。
鏡の間に入った時は「うわ~ここか~!」と感動すること間違いなしなので、事前準備をしっかりして、実のある見学にしてくださいね!
では、素敵なヴェルサイユ宮殿体験を~(^v^)