クリスマスマーケットの定番「グリューワイン(Glühwein)」。
日本ではホットワインと呼ばれることが多いと思います。
ドイツでクリスマスマーケットに行くと、寒い中、「グリューワインでも飲まなきゃ、こんな寒さやってられんわ」とばかりに現地の方々がグリューワインを片手に語り合っている姿が見られます。
クリスマスマーケットの屋台の店員さんも飲みながら働いていたり…。
ドイツの暗くて寒い冬を乗り切るには必須のグリューワイン。
そんなグリューワインについて、クリスマスマーケットでの楽しみ方と、自宅での楽しみ方をお伝えしたいと思います~!
目次
クリスマスマーケットのグリューワインについて
グリューワイン(Glühwein)とは
ドイツ各地で開かれるクリスマスマーケットで楽しむことができるグリューワイン。
グリューワイン(Glühwein)とは、ワインにスパイスやオレンジ・レモン、砂糖やはちみつなどを入れて温めたワインのことです。
ちなみに、日本で良く聞く「ホットワイン」は和製英語なのだそう。
英語ではマルドワイン(mulled wine)、フランス語ではヴァン・ショー(vin chaud)、ドイツ語での正確な発音はグリューヴァイン(Glühwein)と言います。
ワインを温めてアルコールは飛ばないのか
ワインを温めるとアルコールが飛ばないのかな~と疑問に思って調べてみました。
すると、グリューワインの適正温度はだいたい80度くらい。
何故かというと、アルコールの沸点が約78度のため、アルコールを飛ばし過ぎないようにするためなんですね。
ですが、加熱によって結局一部のアルコールは揮発するため、普通の赤ワイン(約~14%)よりはアルコール度数は下がっているそうです。
つまり、アルコールが飛びにくい程度の温度までの加熱にしているものの、多少はアルコールが飛んでしまっている、ということですね~。
加熱でアルコールが全部飛んでしまっているわけではないので、車を運転する際などには飲まないように気を付けてください!
クリスマスマーケットの場所によって違うカップ
クリスマスマーケットのグリューワインのカップは行った地域やお店によって違います。
年号が入っていて、毎年違うものを出している場所もあります。
これはアーヘンのもの↓年号が入っていますが、柄は毎年一緒のようです。
これはケルン大聖堂のもの↓ケルンは年号も入っていて、絵柄も毎年違うようです。
他にも↓このカップには購入時にデポジットも加算されていて(だいたい€2~3程)、カップをお店に返却すると、このお金を返金してもらえます。
持ち帰りたいときは、そのまま持ち帰って大丈夫です。
もう、とにかく色々な種類があって、帰国の際に荷物になるなあとは思いつつも、「思い出だから…」とつい持ち帰りたくなってしまうのです…!
そして意外と実用的な面も。
だいたいのカップに200mlの線が入っているので、何と!計量カップ代わりになりますよ~
カップを持ち帰る際の注意点
クリスマスマーケットでグリューワインを購入して、飲み終わった後にマグカップを持ち帰るのにはビニール袋が必須です。
少し残った中身がバッグの中にこぼれたりすると悲劇で、赤ワインのシミは残るし、糖分が入っているからべたつくし最悪の事態です。
私は子どもと出かけるようになってから、何かの折にと常にビニール袋を持ち歩いているので(ゴミ入れとか濡れた服を入れるとかエチケット袋代わりなどのために…)、それがかなり役に立ちました…!
日頃ビニール袋を持ち歩く習慣のない方は、ぜひ持って行ってください~!
後はティッシュやウェットティッシュもあるとさらに安心です。
グリューワインを買う
グリューワインはスーパーで売っています。
最近購入したもの↓(飲みかけですみません…)
裏に、「沸騰させないで温めるだけで」との記載がありました(太字のところ↓)。
ドイツではグリューワインはお安くて、これはBIOでしたが€3ちょっとで、ほとんどのものが~€4程度で購入しやすいです。
しかもおいしいのでおすすめ。
日本でもドイツのグリューワイン購入できますよ~!
グリューワインを家でつくる
グリューワインを作るためのティーバッグが売っています↓
これはドイツの大手お茶ブランドTEEKANNE社のもの。
ティーバッグの中身はオレンジの皮とシナモンとクローブ。
これ一つでワイン1瓶までできて、温めたワインに10分つけておき、お砂糖やはちみつを加えるだけ。
糖分が自分で調節できるし、手軽そうに見えるのですが、ちょっと問題点が…。
我が家では、一気に1瓶つくっても、お客さんでもいない限り飲みきらないので(夫はお酒飲めない)、紅茶の様にカップ1杯の赤ワインでつくってみることにしました。
すると、このティーバッグの中に入っているレモンやオレンジの皮が、わりと水分を吸い込むので、カップ1杯作ったはずがかなり量が減ってしまっていました…。
なので、これでつくるなら、一気にワイン1瓶分くらいつくらないと、ティーバッグに水分持っていかれるだけでもったいないことになってしまうことに…!
その都度作って本格的なお味を楽しもうと思ったのですが、そうするとワインにかなりの無駄が出てしまうことが分かりました。
無駄を出さないために、お客さんが来た時など、大人数で飲むときに一気にたくさん作るのが良さそうです!
今回紹介したTEEKANNE社は、日本ではポンパドールの名前で販売していて、この、グリューワインのティーバッグも同じものが購入できますよ~
グリューワインまとめ
ドイツのクリスマスマーケットでは、色々なカップとともにおいしいグリューワインを楽しむことができます。
現地の方々は昼間からほんとうによく飲んでいます!
また、自宅でも手軽に楽しむことができて、寒い冬の夜を温かく楽しく過ごす一助になると思います。
おいしいグリューワインで素敵なクリスマスマーケットとアドベントをおすごしくださーい(^v^)
・フォイヤーツァンゲンボウレ(Feuerzangenbowle)|グリューワインだけじゃなかった!クリスマスマーケットの飲み物