ドイツ文化

ドイツの大晦日の過ごし方は花火。ドイツ人の本気を見た…!

あけましておめでとうございます!

我が家は今年初めてドイツで新年を迎えました。

ドイツは新年を花火でお迎えするということは知っていたのですが、そもそも何で花火なのか?という点を疑問に思ったので調べてみました。

さらに、実際に新年を迎えて、花火とは言っても、予想以上にものすごい花火だったので、その様子をお伝えしたいと思います!

目次

ドイツの大晦日

ドイツでは大晦日はジルベスター(Silvester)と言います。

「Silvester」

英語の「New Year’s Eve」のドイツ語バージョンを想像していたら、全く違う単語だったので不思議に思いました。

すると、12月31日は、ローマ教皇シルウェステル1世がこの世を去った日とされているため、「シルウェステル」に基づいて、「シルヴェスター」と呼ばれるようになった様です。

ちなみに、ドイツ語でのSilvesterの正しい読み方は、「ジルヴェスター」です。

なるほど。

ジルヴェスターは、ドイツでは祝日ではありませんが、12月24日と同じように、特別規定の営業時間があり、お店は午後2時に閉まります。

うちの住宅街付近だと、12月31日と1月1日で連休になっているところが多く、2日からはお店も通常営業になります。

ちなみに、元旦はNeujahr(ノイヤー)と言います(Neu→新しい、Jahr→年)。

なぜ花火なのか

じゃあ、そんなローマ教皇の名前が付いた日に、なんで花火(や爆竹)なのか?

実は、その大きい音に意味があって、昔から、その音で悪魔や厄が追い払われるという言い伝えがあったようです。

昔は食器を叩いたり教会の鐘の値を鳴らすなどしていた様ですが、それが今は、花火や爆竹を鳴らしてお祝いするようになったとのこと。

 

この花火については、ドイツでは規制があるので詳しく。

花火には1、2、3、4のクラスがあって、一般の人が買える花火はクラス1、2まで。

クラス1の花火(日本で売られている様な花火)は一年中販売され使用できます。

ですが、クラス2の花火シルヴェスターの前の三日間しか販売が許可されておらず12月31日と1月1日のみ上げることが許されています

クラス2は18歳以上でないと購入できません。

どんだけ危険なのか…。

実際の大晦日の様子(我が家の近所の住宅街)

大晦日の午後にはお店も閉まっているので静かないつもの休日でした。

ただ、いつもと違うのは、たまーに聞こえてくる花火らしき「バーン!」という音。

まだ明るいし、時間も迫っていないし、なんで単発で?と思うのですが、夜に備えてるのか、待ちきれないのか、たまに聞こえてきていました…。

そして夜。

新年を迎えた瞬間から、どっからそんなに湧いて出てきたんだという程いろんな場所で、

「ダバババババババババ!」「ドバンバンバンバンバンバン!」「びりびりびりびりバチバチバチ!」

と、ものすごい音が。

窓から外を見ると、近所の公園や広場、道路わきから道路の真ん中などに花火が打ちあがっているではないですか。

しかも、日本でやったことのある小さい筒に入った打ち上げ花火なんか目にもくれない様な、もう、本気の花火が。

しかも、この「ダバババババババババ!」みたいな勢いの花火が、あちこちで30分は続いていました。

うまく撮れなかったのですが、我が家の窓からの景色↓

画像では伝えきれない…。

もうね、大会です。花火大会と言っても過言ではありません。個人戦の花火大会です。

このすごい花火を30分上げ続けるのは、費用もかかるでしょうし、労力もすごいと思います。

なぜ、ここまで情熱を傾けるのかは分かりませんが、ドイツに来て一番、ドイツ人の本気を見た気がしました…。

花火自体は、新年を迎えた瞬間が一番すごくて、その後は夜中の2時過ぎ…というか3時前?くらいまで聞こえてきていました(パーティーの音とともに…)。

途中、パトカーや救急車のサイレンも…。

そう、事故があってもおかしくない程のすごさでした…。

大晦日翌日のドイツの様子

元旦の我が家の近所の状況です。

やはり、そこかしこに花火の残骸が…。

ゴミ箱横にちゃんと並べてあったりして、繁華街とかよりは割と片付いているのかな?

どんだけ打ち上げてるんだという量↓大晦日の騒ぎとは打って変わって、とっても静かな新年の一日でした。

ドイツの大晦日の過ごし方のまとめ

まあとにかくびっくりした大晦日でした。

我が家は、子どもが花火の音が大嫌いなこともあり、家で静かに過ごしましたが、

デュッセルドルフのライン川沿いではカウントダウンパーティーが開かれ、大きな打ち上げ花火も見られる様です。

さらに、首都のベルリンでは、海外からも人が集まる程の、大規模なカウントダウンパーティーが開かれています

この、ドイツの賑やかな?騒がしい?新年の迎え方で、厄払いをしたい方は、ぜひ体験してみることをお勧めします…!

ほんとうにすごいですよ!

では、みなさま良いお正月を~(^v^)

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