ドイツでは、9月に入ると、街のスーパーやデパートにクリスマスグッズが並び始めます。
日本でも、ハロウィンが終わるとすぐにクリスマスグッズが並んで「早いな~」と思っていましたが、それ以上の速さです!
なので、もう、秋から冬にかけては、クリスマス一色。
今回は、クリスマスツリーがドイツ発祥?という点と、クリスマスツリーの飾りについて詳しく解説したいと思います。
ツリーの飾りについても、意味を知ってると、購入時の参考になるし、とても楽しいですよ~
目次
クリスマスツリーはドイツ発祥?
もともと、クリスマスツリーは、キリストとは無関係なんだそうです…!
クリスマスのためのものではなくて、このツリー文化は、別の起源を持っています。
クリスマスツリーの原型は、北欧に住んでいた古代ゲルマン民族の「ユール」という冬至のお祭りで使われていた樫の木。
この民は樹木信仰が強く、冬でも葉を枯らさずにいる樫は生命の象徴とされていました。
この樫をモミの木に変え(モミの木の三角形はキリスト教の「三位一体」を表す)、キリスト教化。
1419年にドイツのフライブルクで、パン職人の信心会が聖霊救貧院にツリーを飾り、この記録が、クリスマスツリーをクリスマスに飾る行為の最初とされているそうです。
つまり、ツリー文化はドイツ発祥だったということですね~
もともとキリスト教とは関係なかったとは驚きです。
ドイツでの、クリスマスツリー事情
ドイツでは、12月24日のクリスマスイブにクリスマスツリーの飾り付けをする家庭が多い様です。
12月にもなると、街中のいたるところで、本物のモミの木が販売されています。
本当に、モミの木だけ売ってるお店がたくさんあって、需要の高さが窺えます…。
そういったお店でモミの木を購入して飾り付けるようです。
ギリギリに飾り付けるだけあって、片付けるのは1月に入ってから。
だいたい、1月6日の「三王来朝の日」(イエス・キリストの誕生を聞いた三賢者が祝福しに来た日)まで、飾られているそうです。
モミの木には小人がいる!
何でモミの木を飾り付けるかというと、モミの木に居る小人のためなんだそうです!
昔のドイツでは、モミの木に小人が居ると考えられていて、その小人が幸せを運んでくれると考えられていました。
その小人が出て行かないように、ツリーを飾り付けるようになったそうです。
そう思うと、ツリーの飾り付けをする時の気持ちも変わってきますよね~
クリスマスツリーの飾りの意味
では、クリスマスツリーの飾りの意味を詳しく見ていきたいと思います。
色々意味を見ていると、その年にあったことに合わせて、「今年はこれをメインに飾り付けしようかな~」と大体の傾向をたてる参考にもなると思います~
トップスター
トップスターは、イエス・キリストが産まれた時に空に輝いていた星を表しています。
「希望の星」という意味があります。
ベル
イエス・キリストが誕生した際に、喜びのベルが鳴らされたというのが由来。
「喜び・希望」「魔除け」の意味があります。
オーナメントボール
もともと、アダムとイブがエデンの園で食べた知恵の樹の実「りんご」を表しています。
本物のりんごを飾っていたそうですが、後に、木でつくられたものや、ガラスでつくられたオーナメントボールになったとのこと。
ガラスには「魔除け」の意味があります。
靴下
サンタクロースのモデルである聖ニコラウスは、貧しい家の子ども達のために、窓や煙突から投げ入れた硬貨がたまたま靴下の中に入った、というところからきているそうです。
ろうそく
ろうそくは、イエス・キリストが世界を明るく照らして人々を救う、というところから来ているそうです。
「世を照らす光」の意味があります。
ひいらぎ
キリストが十字架に架けられた時に時にかぶった、イバラの冠を表し、赤い実のほうはキリストが流した血を表しています。
ただ、キリスト教以前から、ヒイラギには神秘的な力があり、魔除けのための様々な言い伝えがあった様です。
「魔除け」の意味があります。
キャンディーケーン
これは、羊飼いが持つ杖を表しています。
キリスト教では、「神→羊飼い、人間→羊」と例えることが多く、イエス・キリストが「人々を見守り、導いてくれる」という意味があります。
天使
イエス・キリストの母マリアに受胎を知らせたり、イエス・キリストが現れたことをみんなに知らせたりする役目が天使だった様です。
「神様の使い」という意味があります。
松ぼっくり
松は、昔から、常緑樹のひとつとして、縁起の良い木とされてきました。
「不滅性」「不老長寿」「豊穣多産」の意味があります。
リボン
リボンは、その見た目通り人と人を「結びつける」ことをあらわしています。
「約束」「絆」などの意味があります。
おすすめのクリスマスツリーの飾り方
クリスマスツリーの飾りは悩みどころですよね。
今年1年を振り返って、「足りないところ」や「こうなりたい」っていうのをテーマにしてみると良いかもしれません。
・嫌なことが多かったわ→「魔除け」の意味を持つオーナメント中心にする
・良縁があるといいなあ→リボンを中心にしてみる
・迷いの1年だったわ→トップスターにこだわったり、天使やキャンディーケーン増やす
こういうテーマだとやる気が出ますよね…!
さらに、モミの木の中に居る小人について思いを寄せると楽しいかも。
「小人さーん、ここはいいお家ですよ~、ツリーも大事にしてますよ~」的な感じでいくと、単なるインテリアじゃなくて、ステキな意味を持ったツリーになりそうですね~。
我が家も、何となく「クリスマス→ツリー飾る」って感じで機械的に飾っていましたが、来年からはもっと楽しめそうです!
クリスマスツリーについてのまとめ
クリスマスツリーがドイツ発祥だったとは全く知りませんでした。
さらに、モミの木の中に小人が居るという伝承があると思うと、ドイツの方々が、わざわざ生のモミの木を購入して飾り付ける意味の一端が分かった様な気がします…!
こういった、バックグラウンドを知ってから飾り付けを考えると、何だかより一層楽しめますよね~。
皆様の次のクリスマスがより楽しめますように!(^v^)
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