ロンドン観光で一押ししたいのが、このロンドン塔です。
入場料はなかなか高いものの、ここで1日遊ぶことができる盛りだくさんの場所です。
大人も十分に楽しむことができますが、特に、子連れファミリーにもおすすめ。
血塗られた歴史もありますが、楽しい見どころもたくさんありますよ!
ここでは、ロンドン塔の見どころと、子連れで楽しめるポイント、さらに、ロンドン塔で気を付けたいことをご紹介したいと思います~
目次
ロンドン塔とは
ロンドン塔とは、イギリス・ロンドンのイースト・エンドに築かれた中世の城塞であり、世界遺産となっています。
正式には、「Her(His) Majesty’s Royal Palace and Fortress of the Tower of London(女王陛下の宮殿にして要塞のロンドン塔)」と呼ばれるそうです。
1078年にウィリアム1世がロンドンを外敵から守るために要塞の建設を命じ、約20年かけてホワイト・タワーを完成させています。
その後、リチャード1世が城壁の周囲の濠の建設を開始し、それをヘンリー3世が完成させています。
完成から1625年まで宮殿として使われおり、1282年からは監獄、14世紀以降は死刑場も兼ねており、ここで処刑された著名な人々も多く居ます。
(その亡霊が、今でも出るとかでないとか…。)
その後も、造幣所、天文台、銀行や王立動物園などとして使われてきた歴史があり、現在に至ります。
以下、実際に行ってみて、個人的にオススメなスポットをご紹介したいと思います!
個人的にオススメなロンドン塔の楽しい見どころ
歴史上暗い一面もあるロンドン塔ですが、ここでは楽しい見どころをご紹介します!
ロンドン塔のカラス
ロンドン塔では「ワタリガラス(The ravens)」なるものが伝統的に飼育されています。
ロンドン塔のワタリガラス(The ravens)とは
ある占い師から、「カラスが居なくなると、ロンドン塔が崩れ、ロンドンも滅びる」といった予言をされ、それ以降ロンドン塔ではカラス6羽+予備のカラス1羽を飼育するようになった。
それぞれのカラスに、名前も付けられているそうですよ!
このワタリガラスたちは、とっても大事にされているので、人懐こいです。
このくらい近くに寄ってくるし↓
お城の人は餌をやったりして仲良しでした!
この餌をあげてる方は、ヨーマン・ウォーダースと言って、ロンドン塔の案内&警備をしている方々です。
ヨーマン・ウォーダース(Yeoman Warders)とは
ロンドン塔内に住み、ロンドン塔の安全を昼夜守っている人たちで、特徴のある制服を着ています(画像は冬なのでコート着用しています)。
現在は、退役軍人の方々が務めています。
気さくな方々で、声をかけると一緒に写真撮ってくれたりします!
クラウン・ジュエル(Crown Jewels)
「クラウン・ジュエル(Crown Jewels)」で、実際に、戴冠式などでイギリスの王室が身に付ける王冠や杖、宝石類などを見ることができます。
レプリカではなくて、全部本物なんですよ~!
ここだけ特に警備が厳重でものものしい。そして、写真撮影もできません。
中は、ものすごーくまばゆい感じでした。
メインの王冠が見られる場所は混雑していて、すべての冠の中で最も重要で神聖なものとされている「聖エドワードの王冠(St Edward’s Crown)」は動く歩道に乗って鑑賞し、近くで立ち止まれないようになっています。
そして、これらは現在でも重要な儀式の際には使用されるそうで、その時には現物は無く「in use(使用中)」の標識が立てられるそうです。
個人的にはとても興味深く、こーんな素晴らしい装飾品を実際に身に付けるんだなあと、感慨深く見入ってしまいました。
杖も、何だか、魔法が使えそうな感じ…。
子供たちが飽きるかな~と思っていたら、わりと釘付けになって見ていました。
私たちが行った日は(2月)、全く混雑しておらず、スッと入れましたが、曜日や時期によっては行列ができるほどだそうですよ。ご注意。
甲冑がすごい
ロンドン塔中心にあるホワイトタワーは、中が博物館となっており、イギリスの今までの甲冑や武具などが展示されています。
(日本から寄贈されたという鎧と兜もありました。)
私自身、別に甲冑やらにほとんど興味がなかったのですが、実物は興味深く見ることができました。
しかし、体を守るためなんでしょうけど、こんな重そうなもの身に付けてたら、逆に動きにくく襲われやすいのでは…?と思いましたが、まあ、そういうものでもないんでしょうね…。
子供も遊べる!ゲームコーナー
甲冑と同じくホワイトタワーの最上階に、「Armoury in Action experience」と言うゲーム感覚で色々学べる体験型学習コーナーがありました。
ここが子供たちに大好評!
・クイズ!甲冑を着せる順番
・ロンドン塔はどう建築すると戦いで一番強いのか
・大砲の撃ち方
・矢の射撃の仕方
・良い射撃の方法
などなど、面白いゲームが盛りだくさんで、大人も子供も遊んでました。
中でも人気があったのが、「棒を振り回してどれだけものが切れるかゲーム」です(分かりにくい…)。
こんな感じで、剣に見立てて棒を持ち、所定の場所に立ちます↓
すると、画面内で馬の上に乗って走りながら、中に出てくるものを棒(剣)を振り回して切っていき、どれだけ切れるか競うゲームです(説明が下手でほんと申し訳ない…)。
子供たちも、何度も並び直して挑戦してましたよ!
ここはなかなか楽しめるので、ぜひ立ち寄ってみてくださいね~
ロンドン塔の近衛兵
ロンドン塔内に、私が見た限り2か所程、近衛兵が立っている場所がありました。
この方々、ビシッと立っていて、全く動きません…!
特殊な能力で、立ちながら寝てたりして…と思って表情を探ったのですが、帽子をものすごく深く被っていたので、表情が読めませんでした…。
さらに、行ったのが2月でとにかく寒かったので、あんな装備で冷えないのかな~なんて無駄な心配してしまいましたよ…。
でも、我が家はバッキンガム宮殿には行かなかったので、こちらで見ることができて良かったです!
こちらの近衛兵も、時間になるとちゃんと行進して場所の移動をしていました↓
2人での場所移動なので、バッキンガム宮殿ほどの迫力はありませんが、「実物見れた~!!」という充足感は得られました!良かった!
動物たちの像を探せ!
実は、ロンドン塔は動物園として利用されていた過去があります。
中世の君主が贈り物として希少で奇妙な動物を交換しており、1200年代から1835年まで、ライオンやホッキョクグマ、象などが王家への進物として贈られ、それらを収容していました。
1835年には動物園は閉鎖されて、動物たちも他の動物園に売られていったりしたそうです。
そのなごりで、塔の敷地内にワイヤー彫刻で色んな動物がいるんですね~。
ちょっと見づらいですが↓
上の画像はお猿さんですが、塔内に他にもワイヤー彫刻の色んな動物(象、白クマ、ライオンなどなど)がいるので、是非探してみてくださーい!
ロンドン塔内でご飯も食べられます!(New Armories Café)
お食事充実な広めのカフェ(New Armories Café)もあるので、ロンドン塔で1日過ごすにも安心です。
フードコート的で子連れがとても入りやすい感じです(実際たくさん居ました)。
中の様子↓
お盆に好きな食べ物をとって、最後にレジでお会計するセルフ方式です。
フィッシュ&チップスもあるし(食べかけですみません…)↓
ここのは揚げたてでわりとおいしかったです!
その他にも、子ども用メニューやサンドイッチやお食事系、イギリスらしいスウィーツなんかも置いてあって、休憩にもピッタリです!
ロンドン塔では動物との距離が近い
最初の方でお伝えしたカラスをはじめ、それ以外にも動物に出会うことができます。
我が家が出会ったのは、リス!
そして、カラスと一緒で、このリスもとても人懐こい。
お城の人が、自前の餌を子供たちに分けてくれて、餌やりしていたのですが、手から餌を取って食べてました↓
こーんな近くまで来てくれます!
ロンドン塔内で注意すること
ロンドン塔を観光する際に知っておくと便利なことを以下4点ほど紹介したいと思います。
1、とにかく広いので、時間をとって計画的に
見学に時間がかかるので、余裕を持っていくのがおすすめです。
最低、半日は見た方が良いのではと思います。
短時間で、チャチャッと見るには料金が高すぎるし、広すぎるので、無理な計画は厳禁!
そして、広さゆえに、たくさん歩きます。
塔内には狭い階段や通路などもたくさんあるので、動きやすい服装・靴が必須ですよ~
2、かわいいけど、動物に注意
動物との距離が近いとお伝えしましたが、そのための注意点があります。
まずは、カラスへの近づきすぎ注意!
これは、ロンドン塔の公式サイトにも書いてあるのですが、カラス飼育員以外が近づくと、かみつかれる恐れがあるそうですよ~
もう1点は、我が家がリスに出会ったエピソードをお話ししたのですが、その際に起こったことです。
我が子たちと一緒にリスに餌をあげていた女の子がいたのですが、その子が、ベンチに座っているお母さんに餌を渡したところ、何と、リスがそのお母さんの膝の上に乗ってきたんです!
嬉しいハプニングですが、しばらくしてお母さんが「キャー!」と叫んだので、どうしたかと思ったら、膝の上でリスがおしっこしちゃったみたい…笑。
これはキツイ…!
なので、動物とのふれあいに要注意です!
3、冬は寒いのでしっかり防寒
我が家は2月に行ったのですが、建物内部も寒かった…。
なので、冬は防寒必須。
4、チケット売り場が混むので、事前購入が良い
そこまで混雑していなかったにも関わらず、チケット売り場が割と待たされました…。
私が見ていた感じでは、原因として、外国人の旅行客が多く、チケット売り場がスムーズにまわっていない印象でした(一組ずつに、非常に時間がかかってる)。
なので、チケットはオンラインで予約できるので、事前に購入していくことをお勧めします。
これだと、チケット売り場に並ばずに、比較的スムーズにロンドン塔内に入ることができますよ。
オンラインチケットは、以下の詳細情報をご覧ください。
ロンドン塔の詳細
チケット
大人(18-64歳):£27.20
Concession(65歳以上または6〜17歳、フルタイムの学生、身体障害者):£21.30
子供(5-15歳):£12.90 *5〜15歳の子供には大人の同伴が必要
5歳未満の子供:無料
Family saver 1(大人1名と3名までの子供 (5-15歳)):£48.90
Family saver 2(大人2名と3名までの子供(5-15歳)):£69.20(←我が家はコレでした)
*オンライン予約で10パーセントの割引があります。
ロンドン塔公式サイト(英語)→https://www.hrp.org.uk/tower-of-london/#gs.oiay3i
*日本語でチケット取れます
ロンドン塔チケット予約(日本語)→https://www.veltra.com/jp/europe/uk/ctg/180672:toweroflondon/
オーディオガイド:£4.00~(日本語版あります)
ガイドブック:£4.99~(日本語版あります)
営業時間、お休み
営業時間:
3月1日-10月31日 9:00~17:30(日曜・月曜は10:00~、最終入場は17:00)
11月1日-2月28日 9:00~16:30(日曜・月曜は10:00~、最終入場は16:00)
お休み:
12月24日-26日、1月1日
場所、行き方
地図:
行き方:
地下鉄Circle線かDistrict線のTower Hill駅下車です。
駅から出ると、ロンドン塔方面に、道路の下をくぐるトンネルがあり、そこを抜けるとロンドン塔に行けます。
「こちらロンドン塔」的な看板が立っているので、迷うことなく行けると思います。
*ロンドン塔公式サイト→https://www.hrp.org.uk/tower-of-london/#gs.oiay3i
ロンドン塔のまとめ
処刑場・幽霊など、暗い面にスポットが当てられがちなロンドン塔ですが、楽しい面もたくさんあります。
チケット料金が割と高めなのですが、敷地内の、甲冑などが展示してある博物館も、王室が実際に身に付ける装飾品の展示してある「クラウン・ジュエル(Crown Jewels)」も追加料金無く見ることができるので、むしろお得なのでは…?と思いました。
ちゃんと時間をとっていくと、料金分は充分楽しめる場所ですよ!
私たちが行った時期(2月)はわりと空いていましたが、ハイシーズンには混雑している様なので、チケットは事前にとっておくことをお勧めします(結構待たされます…)。
ではでは、ステキなロンドン塔観光を~(^v^)