飛行機頭痛って知ってますか?
我が家は、子供が飛行機頭痛で、飛行機着陸時に嘔吐してしまいました。
私自身、子供がこの状態になるまで全く知らない症状だったので、ものすごく焦りました…。
子供が初めて飛行機に乗る!というご家庭では、事前にこの知識があると、落ち着いて対応できると思います。
色んな要因が重なって症状が出る様なので、飛行機頭痛についての詳細と、我が家で効果のあった対処法などを紹介したいと思います。
目次
飛行機頭痛とは
飛行機頭痛とは、飛行機の離着陸(特に着陸時)の際に、目の奥や眉間に突然激しい痛みが出現したり、頭が締め付けられるような痛みが出現することです。
これは、頭の片側に起こることが多く、着陸後は、20分程度で症状が治まることが多い様です。
あまりの痛みで、くも膜下出血かと疑う程だそうですが、飛行機頭痛は、飛行機の高度低下とともに、急激に起こるものだそうです。
そんなに痛いのか…。
飛行機頭痛の原因
そんな、猛烈に痛い飛行機頭痛ですが、原因をまとめてみました。
気圧の変化
飛行機離着陸時の気圧の変化で、副鼻腔の中にある空気が膨張して外界と通じている自然孔が塞がり、副鼻腔が腫れることで頭痛が起こります。
副鼻腔(ふくびくう)
鼻の穴のことを「鼻腔(びくう)」と言いますが、そこにつながっている空洞のことを「副鼻腔(ふくびくう)」と言います。
眉間から目の下まで、鼻に沿って4対の空洞部分があり、いつもは、穴(自然孔)を通して外界(鼻腔)と通じているが、風邪などで炎症が起こると腫れた状態となり、穴が閉じてしまいます。
鼻づまり
上記の気圧の変化と同じような感じですが、これは、鼻づまりによりもともと副鼻腔が腫れている状態のところに、気圧の変化でさらに腫れが悪化して頭痛が起こります。
耳の詰まり
これも、機内の気圧の変化が原因で、飛行機の離着陸時に鼓膜の奥にある中耳の空気が膨張・収縮しようとして、耳が痛くなったり詰まった感じがします。
飛行機が上昇中や降下中に子供が泣きだすことがある原因の多くはこれです(航空性中耳炎)。
厳密に言うと、飛行機頭痛は副鼻腔が原因のことがほとんどなのですが、耳の詰まりも頭痛を引き起こす要因になる様です。
飛行機頭痛を引き起こす原因は、その時々の、機内の温度や湿度、本人の体調にも影響されるので、鼻の詰まりや耳の詰まりだけが原因ではない場合が多いです。
飛行機頭痛対処法
鼻を詰まらせないようにする
先程説明したように鼻づまりは飛行機頭痛にかなりの悪影響を及ぼします。
以下、鼻づまり解消グッズをご紹介します。
鼻腔を広げるテープ
もともと鼻腔が狭めの方にもお勧めです。
子ども用もありました↓
点鼻薬
もともと鼻炎もちの方は、いつも使っているものや処方されているものがあると思うので、飛行機が高度低下を始める前に使用しておくと良いそうです。
子供で、点鼻薬を使ったことがない子が初めて飛行機で…っていうのはハードル高いと思うので、まずは違う方法で試してみて、どうしてもの時は受診して処方してもらう方が安心です。
耳を詰まらせないようにする
飛行機頭痛だけでなく、子供の航空性中耳炎予防のためにも、耳を詰まらせないようにするのが大事です。
耳栓
これ、知らなかったのですが、普通の耳栓では効果がなく、気圧コントロール機能付きの特別な耳栓じゃないと効果がないそうです↓
・サイレンシア フライト エアー(気圧コントロール機能付き)
子ども用もありますよ~↓
・イヤープレーン, 気圧変動対応ハイテク耳せん, (小児, 耳の穴の小さな方用)
子連れの初めての飛行機で、いざという時の子供の耳痛予防のためにも、バッグに忍ばせておいたら安心ですね。
飴をなめる、ガムをかむ
気持ち悪いのも一緒にある場合は(うちの子…)飴とかは食べられませんが、自分で耳抜きできない子供なんかの場合には良いそうです。
頭痛に伴う気持ち悪さの緩和
早めに酔い止めを飲む
これは飛行機頭痛防止と言うよりは、それに伴った気持ち悪さの緩和目的です。
次女に飛行機頭痛が出た時は、途中であわてて飲ませて全く効果がなかったので、それ以降は飛行機が高度を下げ始める前に酔い止めを飲んでいます。
毎回、ひどい飛行機頭痛が出たり、頭痛が続く場合なんかは、耳鼻科に相談して鎮痛剤の服用なんかを考えた方が確実に対処できる様です。
飛行機頭痛、我が家の次女の場合
我が家では、次女が飛行機頭痛を体験しました。
その時の状況について詳しくお伝えします。
次女の飛行機頭痛の症状
次女が6歳で初めて飛行機に搭乗した時の話です。
ドイツ行きで約11時間のフライトでした。
我が子たちは、かなり乗り物酔いするタイプなのですが、今まで飛行機で酔ったという話は聞いたことがなかったので、楽観していました(一応、酔い止めは持参)。
実際、飛行機の離陸から11時間のフライト中は、気分が悪くなることもなく、比較的快適に過ごすことができていたのです。
状況が変わったのは、「ただ今より、当機は徐々に高度を下げてまいります。」のアナウンスからです。
アナウンスと共に、グインと徐々に高度を下げていく飛行機。
そこで、次女が「気持ち悪い…」と。
私も、着陸時の高度下げのフワッとした感じが苦手なので、それかなーと思っていたのですが、その後に次女が「頭が痛い。目の奥が痛い…。」と言ってきたので、これは様子が違うなと思いました。
気持ち悪いと言い始めたので、とりあえず持参した酔い止めを飲ませました。
そこまで即効性がある訳ではないので、焼け石に水といった感じですが…。
その後も次女は「目の奥が痛い」とうずくまってしまい、痛みは軽くなるどころか、強くなっている様子。
しかも、両目じゃなくて片方だけ…。
もう、シートベルト着用のサインが出ているし、キャビンアテンダントさんに声もかけられず、どうしたら良いか分からない状況…。
「もう、これ、気圧のせいで次女の眼球が破裂してしまうのでは…!?とりあえず押さえとかなきゃ…!」と、次女の眼を押さえる自分…(あわてすぎて思考がおかしい…苦笑)。
飛行機頭痛について、全く知識がなかったので、気圧のせいかな?とは思っていましたが、かなり不安に感じました。
そして、着陸直前にして次女嘔吐…。
(ANAにはエチケット袋が備え付けてあったので、それで無事キャッチ。)
着陸後もしばらく頭痛と気持ち悪さは続いているようでした。
次女の飛行機頭痛の原因の考察
我が家の次女の場合、長距離フライト故の、高い高度からの急な気圧変化が特に悪かったのではないかなと考えました。
鼻の詰まりが原因とあったのですが、次女は、このフライトの時も、それ以外も、鼻の通りが悪いことはほとんどありませんでした。
さらに、次女は短いフライトの時は飛行機頭痛が出現しなかったのです。
調べてみると、飛行機は、近い距離間のフライトの場合はそこまで高度をあげないらしく、長距離の国際線では、最初は乗せている燃料が重いため低い高度で飛ぶものの、高い高度の方が安定して燃費よく飛ぶことができるため、燃料が減って、機体が軽くなってくると高い高度で飛ぶことが多いそうです。
なので、次女の場合は、高い高度からの着陸のための、急激な気圧の変化が特に良くなかったのかな~と思いました。
なので、他にも色々原因があるようですが、長距離フライトの際は、特に気を付けた方が良いかもしれません。
子供の飛行機頭痛に対する我が家の対処法
飛行機頭痛に対する我が家の対処法は、「寝てしまう」です!
長距離フライトの場合は、最後に眠くなるように機内での過ごし方をコントロールしやすいので、帰りのフライトはこれでしのぎました。
寝る前に、酔い止め飲ませて、後はひたすら寝かしつけ…。
これで寝られて、着陸まで眠ってくれていました…!
着陸後、飛行機から出るまでは「気持ち悪い~」でしたが、頭痛の訴えはありませんでした。
ひどい頭痛だと、途中で起きてしまうのかもしれませんが、次女的には、これで何とか乗り越えることができました。
参考までに…。
*他にも、飛行機に乗る際に起こりやすい症状なんかがJALの公式サイトに書いてありましたよ↓
JAL公式サイト→https://www.jal.co.jp/health/before/symptoms.html
そして、今回はANA利用時の出来事で、機内にエチケット袋が備え付けてありましたが、航空会社によってはエチケット袋がない場合も。
インスタのフォロワーさんに、Amazonでエチケット袋が購入できると教えて頂きました↓(知らなかった…)
・マナーパック / エチケット袋【20枚セット】|車酔い/船酔い/嘔吐/ペット/幼児/介護/機内備付け (20枚セット)
どちらも普通のビニール袋やレジ袋と違って、中身が見えない仕様です。
乗り物酔いが激しいお子さんが居るご家族にはかなり重宝する逸品じゃないでしょうか…。
飛行機頭痛まとめ
子供が飛行機に乗った時に、「耳が詰まって、耳を痛がる」っていうのは知っていたのですが、次女が飛行機頭痛になるまでは、飛行機頭痛の存在さえ知らなかったので、本当に驚きました。
とっさの対処法も分からず、もう、シートベルト着用のサインも出ていたのでただただ焦るばかり…。
なので、もし、飛行機頭痛について知らない人がいたらぜひお伝えしたいな~とおもってこの記事を書いた次第です。
子供だけでなく、むしろ大人でも飛行機頭痛にかかる人は多い様なので、飛行機頭痛を知らなかった方は、対処法を是非試してみてくださいませ(ひどい場合は病院へ!)。
少しでもお役に立てたら嬉しい限り…。
では、楽しいフライト時間をお過ごしください~(^v^)