わたしは長年、「ホテルの星の数」について勘違いしていました…。
日本でホテルを予約していた時は、あまり気にしたことはありませんでしたが、ドイツに来てからはこの「ホテルの星の数」知識があるとないとでは旅行の快適さが違うし、安心して旅行に挑むことができることが分かりました…!
すでにご存じの方には当たり前のことなんですが、まだご存知ない方は是非確認してくださいね。
夫がホテルを予約した時に、こういった知識がないために大失敗をおかしたので、その失敗についてと、「ホテルの星の数」についての詳細をお伝えしたいと思います。
目次
ホテルの星の数の意味
わたしは以前、ホテルの星の数はそのままそのホテルのサービスの質とか、ホテルの綺麗さとか高級さの評価かと何となーく考えていました。
あまりホテルを利用しなかったり、興味がないとそうなる様で、ちなみにうちの夫がものすごくそういう人種です。
でも、ホテルの星の意味って、もっと機械的…というか主となるのはホテルの設備の評価なんだそうです。
ホテルの星の数は設備面での評価
まず、一番間違えやすいポイントから。
一般的なホテルの格付けは、基本的に、施設や設備の評価が基準となっていて、サービス面での評価はほとんど含まれていません。
つまり、星の数は主に設備評価なのですね。
そして、全世界共通ではなくて、国ごとに指標も違うのです。
ドイツのホテルの基準
ドイツのホテルの基準は以下の通りです(ドイツのwikipediaより一部抜粋)。
それぞれ、少ない星の基準を満たしています。
1つ星:ツーリスト
簡単なニーズのための宿泊施設
- シャワー/トイレまたはバスタブ/トイレがある
- 毎日の部屋の掃除
- カラーテレビとリモコン付き
- ベッド、テーブル、チェア
- 石鹸または洗浄剤あり
- バスタオル
- フロントサービス
- ホテルのゲストが利用できる電話がある
2つ星:スタンダード
中程度の需要への対応
- 朝食ビュッフェ
- ベッドの上の読書灯
- 室内または公共エリアでのインターネットアクセス
- カード払い可能
- 泡風呂またはシャワージェル
- 衛生用品(歯ブラシ、歯磨き粉、使い捨てカミソリなど)の提供
3つ星:コンフォート
高需要への対応
- 14時間対応のフロント、24時間対応可、バイリンガルスタッフ(ドイツ語/英語)
- ソファ付きフロント、荷物預かり
- 室内での飲み物サービス
- ドライヤー、ペーパータオルあり
- 化粧鏡、スーツケースラック
- 裁縫セット、リクエストに応じて靴の清掃用品、洗濯物の洗濯とアイロン掛け
- リクエストに応じて追加の枕と毛布
- 顧客の苦情の体系的な取り扱い
4つ星:ファーストクラス
高水準の宿泊施設
- 16時間の独立したレセプション、24時間アクセス可能
- 座席と飲み物のサービスがあるロビー、ホテルバー
- 朝食ビュッフェまたはルームサービス付きの朝食メニュー
- ミニバー、ルームサービスまたは各フロアのマキシバーで16時間飲み物の提供
- サイドテーブルとアームチェア/ソファ
- バスローブ、スリッパ(要リクエスト)
- 化粧品(シャワーキャップ、ネイルファイル、綿棒など)、化粧鏡、浴室の広い収納スペース、浴室の暖房設備
5つ星:デラックス
最高の需要に対応
- 24時間対応のフロント、多言語サービス
- 車の駐車サービス
- コンシェルジュ、ベルボーイ配置
- 座席と飲み物サービス付きのロビー
- 生花を添えたパーソナライズ歓迎
- ミニバーやルームサービスでの24時間の飲食物の提供
- シングルボトル入りのパーソナルケア用品
- リクエストにより室内のインターネットターミナル
- 部屋の安全性
- アイロンサービス(1時間以内)、靴磨きサービス
- 夜間カバーサービス(ターンダウンサービス)
- サービスはシークレットテスターによってチェックされている(ミステリーゲスト)
(以上https://de.wikipedia.org/wiki/Hotelklassifikation_in_Deutschlandより)
注意点:ハード面での評価が中心ゆえ、サービスが良いホテルでも適切に評価されていないことがある
設備だけの評価なので、「ステキな雰囲気があってサービスもとても良いけど、設備がいまいち不十分」といったホテルは低評価になってしまいます。
例えば、シャトーホテルとかブティックホテルみたいなもの。
シャトーホテル:(シャトー→フランス語でお城の意)ヨーロッパのお城やお屋敷、別荘だったものなどを改造して作った宿泊施設のこと。
ブティックホテル:部屋数が100室以下で、独創性があり、店舗ごとに異なるコンセプトと高いクリエイティビティをセールスポイントに持つホテルのこと。
日本で言うと、ステキな古民家の宿とか、小さい温泉宿とかですかね~。
こういうのは施設基準だけでは図れない良さがありますよね。
じゃあ、何を基準に宿泊先を選んだら良いのか
現地の観光メインにしたいか、リゾートホテルに宿泊してゆっくりしたいかという違いはありますが、ここでは観光メインの場合のおすすめの宿泊先です。
子連れファミリーは星4つ以上、ハード面基準が安全でおすすめ
家族連れで大事な点は、「最低限エレベーターがあること」です。
赤ちゃん、幼児、学童と、どの年代の子どもを連れていても荷物は多くなるし、子ども抱っこしての階段は疲れるし危険。
ホテルってどこでもエレベーター位あるでしょ??と思ってたら大間違いでした…。
4つ星以上はエレベーター完備がほとんどなので、安心して挑めます。
趣味の旅行なら、チェーンホテル以外のコアなホテルを探しても面白い
我が家は、子連れながらも、知識のない夫のためにエレベーターのない安めの3つ星以下のホテルもいくつか宿泊しているのですが、これはこれでわりと面白かったです…!
当たり外れも多いですが、アパートそのままみたいなのも現地で生活しているみたいで面白かったし、簡素だけどとても清潔にしていて過ごしやすかったり、フロントの人の感じが良かったりというホテルなんかもありました。
良きも悪きも旅の醍醐味って感じで面白かったです!
歳とったららくちん安全な4~5つ星ホテル
ちょっと高齢になってきた親との旅行とかもでてくるお年頃。
現地語ができない、苦手な方もこのレベルがおすすめです。
ドイツ基準では3星からバイリンガルスタッフが配置されています。
我が家、フロントのスタッフに英語が通じないことがあって、トラブルが発生した時に大変な思いをしたことがありました…。
親との旅行や、安全に過ごしたいなどが優先事項であれば、不快な思いをしないためにも、設備がそろっていて安心安全なホテルが一番!
ホテル選び、夫の失敗。海外でのホテル選びの注意点。
独身時代の一人旅がスタンダードでその後アップデートできていない夫は、複数人数や家族での旅行慣れしていないし、知識もほとんどありません。
なので、夫にホテル選びを任せた時は、びっくりするようなホテルを予約してきます。
夫は必ずエレベーターのないホテルを予約してくる。
家族全員で数日間旅行するとなるとそれなりの荷物になるので、スーツケース必須。
疲れているのにその重い荷物を持ち上げて、3階とか4階とかまで上るという苦行。
わたしも最初はそういうホテルもあるんだなあという感じでしたが、何度か任せたのち、あまりの面倒くささに、どういう基準でホテルを選んでいるか確認してみました。
夫基準としては、「値段が安め、立地が何とかなりそう」。以上。
そういうことで悩むのが嫌いなので、Boooking.comとかで検索して1~2ページあたりに出てきたものに決定、というシンプルなもの。
ホテルに星?もちろん知らない…。
一人旅基準なので、要するに、寝られればいい。
日本国内旅行ではほとんど気にならなかったけど(日本の宿は良い宿が多かったのかも)、何度か家族でヨーロッパ内の旅行を繰り返して、家族全員で大変な思いをした結果、夫もやっと気が付いて、改善に至ることができました。
夫曰く「だってエレベーターあるかなんてどこにも書いてない」。
そう、サイトにはエレベーターの有無が直接書いていないこともあったりします。
booking.comだと「施設・設備」欄に書いてあることが多いです。
子連れ、高齢者連れで、安めな3つ星以下のホテルに宿泊する際は、エレベーターの有無はしっかり確認した方が安全です。
ホテルの星の数(格付け)のまとめ
「ホテルの星の数は施設や設備の評価基準で、サービスの評価は含まれていない」という点が大事です。
何かと不安の多い海外のホテルですが、高いとこばっか泊まってられないし、でも安めでもなるべく安心して泊まれるところに行きたいですよね~。
そんな際には、このホテルの星が心強い指標になると思います!
是非、我が家の様な失敗はせずに、快適な海外ホテル滞在を…!(^v^)